2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
拙著『物語絵・歌仙絵を読む―附『歌仙絵抄』『三十六歌仙歌合画帖』』(武蔵野書院)のカバーに使った絵は奈良絵切『伊勢物語』〈河内越〉図で〈かいま見〉の構図として最もよく知られている。 『伊勢物語』第23段〈筒井筒〉の後半に位置する「風吹けば沖つ…
拙著『源氏物語の記憶―時代との交差』(武蔵野書院)のカバーの絵は「紫式部石山寺参籠図」で『源氏物語』執筆時の構図である。 この図様としては考えるシリーズ①『王朝女流日記を考える―追憶の風景』(武蔵野書院)のカバーで使った石山寺蔵「紫式部図」(…
葵巻で祭の日、源氏は紫の君と見物に出るにあたって、髪削ぎの儀を行った。成女式であろう。この源氏絵の場面は碁盤上に紫の君を立たせていて、現在でも皇族の方が行う儀式である。 作例に承応三年版『絵入源氏物語』や伝宗達屏風絵などがある。詳しくは久下…