拙著『物語絵・歌仙絵を読む―附『歌仙絵抄』『三十六歌仙歌合画帖』』(武蔵野書院)のカバーに使った絵は奈良絵切『伊勢物語』〈河内越〉図で〈かいま見〉の構図として最もよく知られている。
『伊勢物語』第23段〈筒井筒〉の後半に位置する「風吹けば沖つしら浪立つた山夜半にや君がひとりこゆらむ」と女が詠む場面につながる構図である。
この場面の図様としては、やはり秀逸なのは宗達筆『伊勢物語色紙絵』だろう。これについては拙著『源氏物語絵を読む―物語絵の視界』(笠間書院)で既に述べてある。
拙著『物語絵・歌仙絵を読む―附『歌仙絵抄』『三十六歌仙歌合画帖』』(武蔵野書院)のカバーに使った絵は奈良絵切『伊勢物語』〈河内越〉図で〈かいま見〉の構図として最もよく知られている。
『伊勢物語』第23段〈筒井筒〉の後半に位置する「風吹けば沖つしら浪立つた山夜半にや君がひとりこゆらむ」と女が詠む場面につながる構図である。
この場面の図様としては、やはり秀逸なのは宗達筆『伊勢物語色紙絵』だろう。これについては拙著『源氏物語絵を読む―物語絵の視界』(笠間書院)で既に述べてある。