kuge’s diary

源氏物語を研究している久下からのお知らせです。

久下研究室のHP→http://www.ne.jp/asahi/kuge/h/

新着著書

 
 コロナ禍の中で研究が萎縮してしまうのではないかと危惧していたが、noteで俎上に載せた久保朝孝氏の『紫式部日記論』(武蔵野書院の他にここ数ヶ月の間に以下の如く数冊の新刊が贈られてきたので、出版発表活動に支障はないようで安心している。もっとも武蔵野書院が創業百周年記念とやらでふつうなら1年分の刊行に相当するような数量の出版をここ数ヶ月でこなしているようだ。誰の本を記念出版物とするかは武蔵野書院で自由に決めればよいことだが、その選択基準もあいまいなまま、無節操に出版すると不快に感じる者も出てくるに違いない。
 
〇新注和歌文学叢書28『風葉和歌集新注三』(青簡舎)〈贈り主:中城さと子・藤井日出子・乾澄子〉
〇和田律子・福家俊幸編『更級日記上洛の記千年ー東国からの視座』(武蔵野書院)〈贈り主:和田律子・福家俊幸・横溝博・有馬義貴〉
〇廣田收・辻和良編著『物語における和歌とは何か』(武蔵野書院)〈贈り主:廣田收・辻和良・野村倫子〉
〇笹川博司著『源氏物語と遁世思想』(風間書房、2300円)
 
 これら個々の論文についてはいずれnoteで評価批判することになるかもしれません。