kuge’s diary

源氏物語を研究している久下からのお知らせです。

久下研究室のHP→http://www.ne.jp/asahi/kuge/h/

新論文

  実践女子大学文芸資料研究所の「年報」43号(2024年3月発行)に「大和文華館蔵『自描絵入源氏物語』「浮舟帖」の挿絵について」を書きました。

 

またnoteには卒論のミカタⅢテーマ別論文紹介(1)平安時代の結婚制度について  をアップしました。

https://note.com/kugegenji/n/n9828768289da

新論文

源氏物語』成立論の第3弾「玉鬘十帖の成立と位相」(中野幸一編『平安文学の饗宴』勉誠出版)がようやく陽の目を見た。近年ハイブリッド論文を書くことを目指しているが、その成果でもある。

ハイブリッド論文とは、エビデンス推理小説的に配置して論文を構成し、謎解きの世界に読者を誘引し、論旨の説得を効果的に企てる論文で、一個の自立した作品である。

新論文

源氏物語』成立論の第3弾「玉鬘十帖の成立と位相」(中野幸一編『平安文学の饗宴』勉誠出版)がようやく陽の目を見た。近年ハイブリッド論文を書くことを目指しているが、その成果でもある。

ハイブリッド論文とは、エビデンス推理小説的に配置して論文を構成し、謎解きの世界に読者を誘引し、論旨の説得を効果的に企てる論文で、一個の自立した作品である。

最後の著書

最後の著書を企画していますが、新典社武蔵野書院ではなく、第三の出版社にお願いしたいと考えています。

総題は「久下裕利著作論集」とし、三冊セット箱入りにしたいと思っています。

第1冊タイトル「紫式部と『源氏物語』」

第2冊タイトル「孝標女と『夜の寝覚』」

第3冊タイトル「王朝物語の世界」

既出の著書には所収されていない論考で編むため各冊の論文数の調整で、あと数本は書かねばなりませんが、気力・体力が続くか不安がありますし、このご時勢下の出版が容易でないことも気がかりなことです。

近況

新年になって体調を崩し、1月15日(金)から西新宿の東京医科大学病院に、心不全により入院。1月24日(日)にいちおう退院しましたが、2月15日(月)に再び入院予定となっています。

老人になると、このようなことがありますので、昭和女子大学の「学苑」が、11月号及び1月号も未刊となっているのは、まったく困ったものです。
ですから、noteの執筆も中断したままで、誠に申し訳なく思っています。
「卒論の味方」というタイトルも、テレ東の「日本のミカタ」からのパクリであることは明らかなので、「卒論のミカタ」と変更しようかと、病床で考えていました。
「ミカタ」は〈味方〉と〈見方〉の掛詞ですから、先生方にも積極的に閲覧していただければと思っています。

関根賞

 上野英子氏(実践女子大学教授)の著書『源氏物語三条西家本の世界ー室町時代享受史の一様相』(武蔵野書院)と高橋由記氏(流通経済大学准教授)の著書『平安文学の人物と史的世界ー随筆・私家集・物語ー』(武蔵野書院)の二冊が、第二次「関根賞」(第15回)を受賞しました。

 両氏はともに信頼を寄せる女性研究者であり、誠に慶事でさらなる研究に励まれることを期待します。